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月が、ふたつ
かつて地球には、月がふたつあったかもしれない。
科学誌『Nature』でそんな論説が発表されたんですって!
月の地形は、地球から見える側がなだらかなのに対して、裏側は起伏が激しく厚い地殻で覆われていて長年謎とされて
きたこの違いは、二つの衛星の衝突・融合によるものかも知れないという。
月の誕生に関しては、太陽系の形成直後、火星サイズの惑星が
地球に衝突した際に破片が集まって形成されたという説
(ジャイアント・インパクト)が有力である。
今回カリフォルニア大学教授のエリック・アスフォーグ氏らが
発表した論説は、ジャイアント・インパクトにより宇宙空間に放出された破片が、実は月だけでなく約3分の1サイズの衛星を
もう一つ形作っていたというもの。
研究者らによると、二つの月は約8000万年の間それぞれの軌道上を
公転したのち、衝突したと考えられる。非常にゆっくりとした衝突速度
だったため、小さい月のみが砕けてその破片の一部が月に堆積したと
考えると、月の地形が半面ずつ異なるのも説明できる。
太古の夜空に二つの月が昇る情景、想像してみるとなかなかステキやん。
*asterisk
2012年7月11日 16:44
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